中国四国緊急援助隊合同訓練に参加しました。

  江津邑智消防組合では、平成271031日(土)から111日(日)にかけて、香川県高松市で行われた中国四国ブロック緊急消防援助隊合同訓練に、島根県隊消火小隊として消防車1台、隊員5名を派遣しました。

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  緊急消防援助隊とは、阪神・淡路大震災を教訓に、全国の消防機関による応援を速やかに実施するため、平成7年度に創設されました。

 

  今回の訓練想定は、「平成271031日(土)900分ごろ、香川県高松市を震源とするM7.2の直下型地震が発生、高松市、坂出市及び小豆郡土庄町、小豆島町で震度6強、その周辺市町でも震度6弱を観測し、その後の余震により津波も発生した。この地震により多数の家屋や建築物が倒壊し、各所で火災も発生しているほか、土砂崩れ等の災害により死者、負傷者が多数発生している。また、孤立地区が発生し救助を求めているなど周辺市町でも被害が報告されており、今後、被害はさらに拡大する模様であり、香川県内の消防力だけでは、対応が困難であることから、緊急消防援助隊の応援を要請する。」といった内容で行われました。

 被災地からの出動要請を受け、島根県の各消防本部(訓練参加本部)から消防車両が出動し、当組合の消火小隊と益田市消防本部の消火小隊が第一集結場所である大朝ICで合流しました。

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  第二集結場所である岡山県の高梁SAで、島根県東部から集結した隊と合流し、島根県隊の集結が完了しました。

  災害現場では食料や飲料水の確保が困難であり、宿泊施設を利用することももちろん不可能です。その為、香川県総合運動公園へ移動し、後方支援隊が準備したエアーテントの設置や発電機、ミーティング場所の設置等、野営活動の訓練を行いました。食事はレトルトカレーや缶詰等でまかない、寝泊まりはテント内で寝袋を使用します。

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  野営訓練後、島根県隊は夜間想定訓練を実施しました。この訓練はブラインド方式で行われ、島根県隊は中高層建物火災訓練に出動し、江津消火小隊は建物内に取り残された要救助者の救助活動や消火活動を他隊と連携し実施しました。

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  訓練終了後は、野営場所に戻り車両の点検や明日の活動内容についてのミーティングが行われ、寝袋で仮眠をとりました。

 

111日、島根県隊は土砂災害対応訓練を行いました。

砂災害対応訓練終了後、島根県隊の解隊式が行われ、それぞれの所属の消防署へ帰り今回の訓練全行程が終了となりました。

今回の訓練は、中四国の消防署をメインとし、消防車両151台、隊員584名が参加しました。また、自衛隊や医療機関も連携し大規模な訓練となりました。

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記憶に新しい東日本大震災や広島の土砂災害等、近年自然災害により多大な被害が出ています。いつ発生するか分からない災害に対し、迅速に被災地に駆け付け救助活動を行うことで、被災地の皆様に少しでも安心していただけるよう、江津邑智消防組合でも訓練を重ねていきます。