河川救助訓練を実施しました。

  江津邑智消防組合では、平成27年10月14日から16日にかけて、美郷町の江の川を使用し県内消防本部と合同で河川救助に対する専門的な技術を学びました。

  自然災害の猛威は近年日本全国で頻繁に発生しており、特に常総市の鬼怒川と小貝川に挟まれた地域がまるで湖のように浸水した災害は記憶に新しく、我々市民の安全・安心を守る消防職員も、自然災害から人々を守る為に知識・資機材を駆使して災害に挑む必要があります。今回は、RESCUE3から講師を招き、より実践的な訓練が実施されました。

スローバッグ訓練

河川救助

ボートを使用した救助

 

RESCUE3とは?

  RESCUEは、アメリカ合衆国に本部を置く、緊急救助活動に関わる民間団体の名称です。
 1979年にJim SegerstromMike CroslinBarry Edwards の3人によって創立されました。この3人は、それぞれレスキュー分野に優れた能力と実績をもつメンバーで、彼らによって創設されたことにちなんでレスキュー「3」と名付けられました。この「3」のキーワードには、『川』と 『空』と『陸』の「3つの分野」におけるレスキュー活動という意味も合わせ持っています。

  特に、川におけるスイフトウォーター(急流救助活動)さまざまあるレスキュー活動の中でも、もっとも危険性の高いレスキューと言われています。実際、これまでに多くの救助者の尊い生命が犠牲となりました。アメリカの消防関係の統計では、消火活動と比較して約4倍の犠牲者を出していると言われています。

   日本を例に取りますと、近年のアウトドアブームにより、多くの人々が川辺でレジャーを楽しむようになりました。その反面、川辺での事故が増えつつあるのも事実です。このことは、国内ではまだ川の流れの特性や怖さ、急流そのものに関する知識が、人々の間に浸透していないことからきています。
 本拠地アメリカでは、ウォータースポーツ関係者に留まらず、日常的な水難事故や洪水被害における救助活動に公務で従事している消防・警察関係者の受講者が大半を占めており、実際の事故現場で多大な成果を上げています。